bullet proof soul

ダダ漏れる日々のメモ。防弾仕様にはなっておりません。
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    ぼくたちの日常

    退屈が好きだ 
    たいへんにあじわいぶかい 
    モンブランの味は忘れた 
    台風の唸りは忘れた 
    持っていたものは忘れた 
    亡くしたものは忘れた 
    使い切れないものは買わない 
    眠りを愛する 
    苛立ちを遠ざけると 
    老いたように幼い 
    時折隠しておいた刺を踏んで 
    自分をわらう 
    沈んだ底で 






    JUGEMテーマ:小説/詩
     
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        | きこ a.k.a 晶子(あきらこ) | Monologue | 14:26 | - | trackbacks(0) |
      天職

      彼は靴下のように脱ぎ捨ててため息をついたのだ 
      その息が終わる時ひとつ星が落ちた 
      どうもそういうことだ 
      縛るものがなくなると浮き上がるらしい 
      そのまま行ってしまったのだ 
      わりと簡単なことだ 
      良い夜の記念にぼくは綺麗な石をひとつ拾い上げた 
      ひとつ落ちた星の代わりに 
      とてもシンプルなことだ 
      小さな傷があったけれどそれすらも好ましい 
      街が目覚める頃ぼくは家の鍵を開ける 
      出掛ける夕と何一つ変わらないひと間の部屋に帰るのだ 
      とても平凡なことだ 
      平凡でないことがぼくに起ると思ったかい 
      わからないな 
      今はわからない 
      両手でゆっくり頭蓋を開いて艶々した石を埋める 
      忘れないためだ 
      それからやっとコートを脱いで羽の手入れをする 
      ベッドに潜り込む前のひととき楽しいルーティンワーク 
      白いミルクを温める 
      白すぎていい匂いがする  
      そしてたぶん忘れる   










      JUGEMテーマ:小説/詩
       
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          | きこ a.k.a 晶子(あきらこ) | Monologue | 20:14 | - | trackbacks(0) |
        巫女

        彼女は裸足で 
        大地になり氷河になり 
        火山を讃える 
          
        肉体を超えた声 
        しかし 
        肉体が発している 
          
        溶岩流が氷河と出会う地点 
        彼女だ 

        動物の 生物の 無生物の 
        大地の 宇宙の 
        彼女だ   










        JUGEMテーマ:小説/詩
         
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            | きこ a.k.a 晶子(あきらこ) | Monologue | 12:08 | - | trackbacks(0) |
          生きているよ

          昨日の詞を思い出そうとして 
          蹴躓き途方に暮れ 
          生きている猫とサシ呑み 
          予想外の安堵 

          血管を流れる何か青いもの 
          未だ脈打つ心臓 
          深夜のトラフィックインフォメーション 
          もしかして逆走 

          予定した以上にありきたりの人間 
          わるくない 
          今やこれがわたくし 
          笑ったり泣いたり踊ったり 
           
          逃げないことにしてみようか 
          先は見えないが当面 
          毒は目から耳から口から 
          自然淘汰を待ちわびながら   










          JUGEMテーマ:小説/詩
           
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              | きこ a.k.a 晶子(あきらこ) | Monologue | 02:37 | - | trackbacks(0) |
            旅の途中

            船を降りてもまだ揺れている 
            砂に足を取られ膝をつく 
            ぼくはまだ飛べない 
            いのちに縛られて 
            無名の星が絶え間なく落ちる 
            見えてないだけ 
            きみはどこにいるの  

            時間が全てを変えていく 
            砂に描く風紋のように 
            ぼくは這いつくばって 
            対話を試みる 
            背後にはゆっくりと星座が廻る 
            月のない夜は長い 
            ぼくはどこにいるの  

            子供の頃は一日が長くて 
            無限だと思っていた 
            もう違うけれど焦りはない 
            ただなんだか哀しい 
            だからタトゥなんぞを彫るのだな 
            いのちと共に滅びるもの 
            きみはどこにいるの  









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                | きこ a.k.a 晶子(あきらこ) | Monologue | 18:44 | - | trackbacks(0) |
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