bullet proof soul

ダダ漏れる日々のメモ。防弾仕様にはなっておりません。
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

0
      | スポンサードリンク | - | | - | - |
    青空

    ちょっと泣いた 
    青空が青すぎて 
    きみはどこらへんにいるの 

      
    コーヒーの湯気 
    かじかんだ手がほぐれる 
    そこに時間はあるの 

      
    風にゆすられて 
    裸木が腕を伸ばす 
    きみはどこらへんにいるの   






    JUGEMテーマ:小説/詩
     
    0
        | きこ a.k.a 晶子(あきらこ) | Monologue | 12:40 | comments(0) | trackbacks(0) |
      凍ルド巣リープ

      手触りのいい何かがほしい 
      誰も言わないけど 
      本当のところ嘘って甘いね 
      ワールドワイドウェブその片隅 
      ずっと更新を待ってるのに 
      ない 
      ずっと待ってる 
      忘れ足りない 

        
      冷めたピザ齧る 
      昨日は熱く溶けてたチーズ 
      とっくりのセーターが怖い 
      出口が見えなくて 
      飛行機が飛べる原理なんて 
      知りたくはない 
      換気扇にカバーするのは 
      理由がちゃんとある 

        
      あなたは惰性で生きてるのね 
      なるたけ惰性に逆らってるよ 
      スピード増してく気がして 
      ドラマティックほしくない 
      きみに譲ろう 
      ありのままの「あり」が 
      すでに気に入らないんだが 
      もういいかげん長いし 

        
      夢の終わりを惜しむように 
      老いた猫を撫でている 
      温もりを安らぎを 
      閉じ込めて暮らしたい 
      もしかしたら暮らしたくないか 
      眠りたい眠っていたい 
      凍りついた温もりを 
      抱いて眠りたい   








      JUGEMテーマ:小説/詩
       
      0
          | きこ a.k.a 晶子(あきらこ) | Monologue | 12:11 | comments(0) | trackbacks(0) |
        削除

        古い校舎は隙間風がいい音で 
        外界の空気を器用に遮断し 
        レモン石鹸の匂いがした 
        駆けっこの遅いぼくが帰ってきて 
        目の前を通り過ぎた 
        声をかける間もなかった 
        先生はぼくを覚えておらず 
        壁には習字も絵もなく 
        打ち捨てられ枯れた古戦場 
        なぜそれほどに誇らしげなのですか 
        忘れかけていたことを 
        ぼくは忘れた 
        永く惜しんでいたことを恥じた   





        JUGEMテーマ:小説/詩
         
        0
            | きこ a.k.a 晶子(あきらこ) | Monologue | 13:10 | comments(0) | trackbacks(0) |
          海の記憶と

          裸足を波が洗う 
          渦巻きと流れみな海へ帰る 
          言えなかったことを 
          誤魔化したことを 
          嘘だったことを 
          それと 
          いろいろ 

            
          太陽が少し動くと 
          ぼくの影が少し動く 
          地球が少し回ると 
          ぼくは少し歳をとる 
          何千年何万年 
          よせてかえす 
          よせて 
          かえす 

            
          沖の雲がかたちを変え 
          会話が成立したかと 
          呼んで 
          呼んでくれたら 

            
          深くなってきた 
          思ってたのとちがうな 
          おかあさん 
          なーあに 
          おかあさんって 
          いいにおい   





          JUGEMテーマ:小説/詩
           
          0
              | きこ a.k.a 晶子(あきらこ) | Monologue | 11:02 | comments(0) | trackbacks(0) |
            蜘蛛の巣

            そして私はというと 
            頭の中の蜘蛛の巣も払えず 
            これに火がついたらなどと考えるのだ 
            蜘蛛の巣は燃えるのか 
            何で出来ている 
            灯油をかけるなんていんちきだ 
            そもそも私の頭だぞ 
            灯油は耳から垂らすのか 
            そうじゃなくて 
            蜘蛛の巣が火で出来ていたら美しかろうと 
            頭の中が楽しかろうと 
            一瞬だけ意味が生まれるだろうと 
            その一瞬が見たいのだと 
            南部せんべいの耳を齧りながら 
            ぐるりと一周齧りながら 
            考えていたのだった 
            その間も蜘蛛の巣は着々と構築される 
            それはそれで美しいものだが 
            私は不満げだったろう 
            第一蜘蛛など入れた記憶が無い 
            寝ている間のことだろう 
            ノックをされた記憶もないし 
            あったらお断りしたに違いない 
            しかして蜘蛛の巣は張り巡らされる 
            粘着質のレース模様だ 
            あの粘着質部分が輝くのだ 
            私の瞼が開いて閉じるまでの瞬間 
            ふと気づいたが 
            蜘蛛の姿は見つからない 
            蜘蛛の巣だけが増えていく 
            なかなか気の利いた蜘蛛である 
            私は虫が嫌いなのだ 
            かんしんかんしんである 
            当面火はかけないことにして 
            蜘蛛の巣は張るにまかせることとする 
            つまりはそういうことである 
            さらばじゃ   








            JUGEMテーマ:小説/詩
             
            0
                | きこ a.k.a 晶子(あきらこ) | Monologue | 12:25 | comments(0) | trackbacks(0) |
              流砂

              答えを求めない問い 
              痛みを伴う教訓 
              スピードを増していく坂道の 
              万能感あれはなんだろう 
              笑い飛ばしてくれないか 
              他人事なんだから 
              どうしようもないことが 
              毎日起こるね 
              そっとしておいて 
              死ぬのはきみじゃない 
              そう思っておいで 

                
              酒にも薬も猫でさえも 
              救えないことがある 
              ぬるい衝撃そして苦笑い 
              流砂に飲まれながら 
              一番高い服を着る 
              他人事のようだね 
              取り返しのつかないことが 
              ふつうに起こるね 
              そっとしておいて 
              きみだけのせいじゃない 
              あとでじわじわくる 

                
              世界が狂う前に 
              自意識で破裂する 
              死ぬのはきみじゃない 
              きみの中のきみだ    






              JUGEMテーマ:小説/詩
               
              0
                  | きこ a.k.a 晶子(あきらこ) | Monologue | 20:54 | comments(0) | trackbacks(0) |
                音楽の小舟

                音楽の小舟 ゆれる 
                ココナツで出来てる 
                ピアスのチェーンがさらさら 
                風が生まれた 
                思い出せない 
                たいせつだった 
                夕暮れにわたしはひとつ失う 
                気にもかけていなかったそれを 
                  
                音楽の小舟 まわる 
                吐息の渦に 
                通り雨は喝采の残像 
                月が凪を呼んでも 
                取り戻せない 
                せめて手を振る 
                横顔がひっそり微笑むのを 
                あれは自分宛だったと 
                  
                誰が漕ぐでもなく 
                ただ満たされる 
                ミスタッチなのかアドリブなのか 
                知らなくていい 
                ふるえて 
                立ち尽くして 
                旅立つのを待ってる 
                失うほどに荷物は小さく 
                そのときを待ってる 
                凍りついた息 
                密航を目論む地ネズミ 
                音楽の小舟 拒まないよ 
                乗るといい 
                キツネもネコもオオカミも 
                拒まないよ 
                音楽の小舟 ゆれる 
                沈まないよふしぎ 
                乗るといい 
                痛みをわすれて 
                行き先をわすれて 
                いろいろわすれて 
                ことばをなくして 
                いこう   











                JUGEMテーマ:小説/詩
                 
                0
                    | きこ a.k.a 晶子(あきらこ) | Monologue | 11:50 | - | trackbacks(0) |
                     1234
                  567891011
                  12131415161718
                  19202122232425
                  262728293031 
                  << January 2014 >>

                  このページの先頭へ